「ゆとり世代はダメだ」って言うけど?

暮らしの気づき帖

🗣️ なんとなく聞いたことありませんか?

「ゆとり世代はダメだよな〜」
「すぐあきらめる」「根性がない」「指示待ち人間」…

そんな声、テレビやネット、職場の雑談で聞いたことありませんか?

でもちょっと待って?
そもそも“ゆとり世代”って、一体なんなんでしょうか?


🏫「ゆとり教育」は、国の方針だった

「ゆとり世代」とは、ざっくりいうと2000年代前半に義務教育を受けた世代を指します。
この頃、日本の教育制度は“詰め込み型”から“ゆとり型”へと大きく方向転換されました。

でもそれは、子どもたちが決めたわけではありません。
文部科学省が「人間らしい生き方」を求めて導入した政策の結果なんです。


💬 偏見と実態のギャップ、ありませんか?

たとえば…

  • 「報告・連絡・相談ができない」
    → 実は逆に「指示があるまで動けないよう育てられた」環境の影響だったり
  • 「根性がない」
    → 体調やメンタルを壊す前に相談する“ヘルスリテラシー”の高さだったり
  • 「競争に弱い」
    → そもそも“競争ありき”の社会構造が変化してきたから…という背景だったり

🌱 ゆとり世代には、ゆとり世代の“強さ”がある

実際には、

  • SNSやスマホへの対応力
  • 柔らかいコミュニケーションスキル
  • メンタルケアの意識
  • 多様性や個性を受け入れるバランス感覚

などなど、現代にマッチした“生きる力”を持っている世代でもあるんです。

💻 ITに強い世代、それも“ゆとり”の武器

そして、もうひとつ注目したいのが、ITリテラシーの高さ

小・中学校でパソコンの授業が当たり前になり始め、
高校や大学ではレポートをWordで提出、スマホで情報を検索。
そんな時代に育ってきたからこそ、
仕事でのPC操作やネット活用にも柔軟に対応できる人が多いんです。

職場で「これ、どうやるの?」と年上の社員から頼られている若手──
実は、そういう“影のサポート役”として現場を支えているのも、
“ゆとり世代”だったりするんですよね。


🧭 世代でくくらず、一人ひとりを見てみよう

「ゆとり世代は…」と語るとき、
それはきっと“自分と違う”と感じる部分に目が向いているからかもしれません。

でも、「違う」=「ダメ」ではありませんよね。


💬 ラベルで一括りにせず、「この人はどうか?」という視点を持てば、
時代を越えた理解が、ぐっと深まるかもしれません。


🟦 このお話は「つい言っちゃうシリーズ」の第4話です。
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