朝、家を出て少し歩いたあと、ふと頭をよぎるあの感覚。
「……あれ? 鍵、かけたっけ?」
心配になって引き返したことがある人、実は多いんじゃないでしょうか?
特に、バタバタしている朝や、疲れて帰ってきた夜には、 「確かに鍵を閉めたはずなのに、記憶がない…!」なんてことも。
でも、だからといって「私、うっかりしすぎ?」「やばいかも…」と責める必要はありません。
この記事では、そんな“記憶がない不安”がどうして起きるのかを心理的にひもときながら、 ちょっと安心できる考え方や、実際に不安を和らげる工夫をご紹介します🔑
「また確認しに戻っちゃった…」という日が、少しでも減るように。 安心して一日をスタートできるヒントになればうれしいです。
鍵をかけた記憶がないのは、やっていないからじゃない
玄関の鍵をかけたかどうか不安になるのは、「やっていない」からではなく、 「やった記憶がない」からです。
人間の脳は、習慣化された動作を「意識しないまま」処理します。 たとえば、歯みがきの途中で「いま右奥を磨いたっけ?」と思うこと、ありますよね。
それと同じで、鍵をかけるという行動も毎日のルーティンになっていると、 無意識のうちに終えてしまい、記憶として残りにくくなるのです。
実際、心理学では「自動化された行動(オートパイロット)」という言葉があります。 これは、繰り返し行われた動作は脳が省エネのために“無意識”へと送るというもの。 そのため、「鍵をかけた行動」自体はしっかり実行されていても、 それを“記憶”として残すプロセスがスキップされることがあるんです。
つまり、「記憶がない=やってない」ではなく、 「記憶がない=自動で処理されただけ」なんですね。
うっかり不安が起きやすいとき
「鍵をかけたか不安になる」タイミングには、共通点があります。
- 朝の出勤時など、急いでいるとき
- 電話しながらや、別のことを考えながら行動していたとき
- 寝不足や疲れで集中力が落ちているとき
つまり、「注意が分散しているとき」や「マルチタスク状態」では、 記憶がぼやけやすくなり、“やったこと” そのものが記憶に残りづらくなるのです。
さらに、ストレスやプレッシャーを感じている場面でも同様です。 「遅刻しそう」「今日の会議が不安」など、意識の大半が未来に向いていると、 現在の行動に意識を向ける余裕がなくなり、結果として記憶が曖昧になってしまいます。
不安を和らげるための3つの工夫
ちょっとした工夫で、「やったかどうか覚えてない問題」はかなり防げます。 おすすめの3つの方法をご紹介します👇
✅ 声に出して確認する
「はい、鍵OK!」と、あえて言葉にすることで、脳に記憶が残りやすくなります。 小さな“声出し確認”でも、不安が軽くなる効果があります。
周囲に人がいると声を出しにくい場面もありますが、 小声でも、自分の耳で聞くという行動がポイントになります。
✅ 指差し確認する
駅のホームなどでも使われている「指差し確認」は、 視覚と動作が加わることで、記憶への定着が高まります。 鍵に手をかけて「よし、OK!」と指をさすだけでも十分です。
この動作は、習慣として身につけることで、 毎朝の“安心ルーティン”になっていきます。
✅ 鍵をかけた瞬間の写真を撮る
スマホで鍵をかけたドアの写真をパチリ。 実際に目で見られる“証拠”があると、外出後の不安が激減します。
※スマホの容量が気になる人は、撮ったあと削除しても大丈夫です♪
不安を感じたとき、どう行動してしまう?
鍵をかけたか不安になると、多くの人が次のような行動をとります。
- 引き返して確認しに戻る
- 家族や同居人にLINEで「鍵閉めたっけ?」と聞く
- 思い出そうと目を閉じて深呼吸する
- 自分に「たぶん大丈夫」と言い聞かせる
こうした行動は、“不安をやりすごす”ための工夫です。 どれも悪いことではありません。
ただ、繰り返し引き返してしまうと、 次第に「自分は信用できない」と感じてしまうことも……。
だからこそ、「あとで不安になる前に、できる工夫」をしておくことが大切なんですね。
そして何より、「不安になる自分」を否定せずに受け止めることも大事。 完璧じゃなくても、自分なりに“安心のためのルール”を持てたら、それだけで日々の暮らしはぐっと楽になりますよ🌱
まとめ
「鍵かけたっけ……」という不安は、 ちゃんと行動していても“記憶がない”だけのことがほとんどです。
大事なのは、自分を責めないこと。 そして「また忘れるかも」を前提に、仕組みを作っておくこと。
声に出す、指差しする、写真を撮る。 どれか一つでも、あなたの不安が軽くなるお手伝いになれば嬉しいです😊
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