👴 その言葉、よく聞きませんか?
「最近の若い者は、根性がない」──
そんな言葉を、職場や家庭で耳にしたことはありませんか?
言っているのは、少し年配の方が多い印象です。
石にかじりついてでも我慢するのが美徳だった時代を生きてきた世代。
たしかに、昭和や平成初期は「とにかく耐えること」が正義だったのかもしれません。
でも今の若者、本当に“根性がない”のでしょうか?
🧠 「気合いで乗り切る」時代が生んだもの
昔は、体調が悪くても「気合いでなんとかなる!」と出勤したり、
長時間労働を当たり前として働く人が多くいました。
それが「根性」とされ、称賛される空気もあったのです。
しかしその一方で、
うつ病や過労死、自殺といった問題が社会的に大きくクローズアップされるようになりました。
つまり、“根性で乗り切る”ことには限界があったのです。
💡 今の若者は、“折れない判断”をしている
現代の若者たちは、「無理をしない」ことを選びます。
体調が悪ければ休む、メンタルに違和感があれば立ち止まる。
それを“逃げ”と見るか、“自己管理力”と捉えるかは人それぞれですが…
マリーは断然、後者だと思っています!
無理して壊れるよりも、冷静に状況を見て最善の行動を取ることこそが、現代の“折れない力”。
これは、根性がないのではなく、根性のベクトルが変わったとも言えるんじゃないでしょうか?
📱 根性の形は、変わっていく
たとえば副業やフリーランス、SNSを使った自己発信、情報収集や学び直しなど、
現代の若者は「見えにくい場所」で努力を続けています。
もしかしたら、「根性があるように“見えない”」だけなのかも?
昭和のように“歯を食いしばる姿”こそが努力の証だった時代とは違い、
今は「静かにコツコツ継続する力」が求められる時代。
時代とともに“頑張り方のスタイル”が変化したと考える方が自然です。
🌱 昔と今、どちらも大切にしたいからこそ
「最近の若い者は…」という言葉の裏には、
“自分たちが苦労してきた”という誇りもあるのかもしれません。
でも、それはそれとして──
今の若者たちの柔軟さや戦略性も、ちゃんと評価してほしい。
昔の価値観を完全に否定する必要はありません。
ただ、新しい時代には新しい「根性」がある、そう考えてみると、
少し優しい気持ちになれるのではないでしょうか。
💬 「根性がない」じゃなくて、「根性の形が違う」だけ。
世代を超えて、そんな理解が広がるといいな…と思います。
◉ 第1話(55番)
🟦 このお話は「つい言っちゃうシリーズ」の第1話です。
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